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全米ペアチャンピオン自死の悲報と「告発」の真相

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

ジョン・コフリンの死を伝えたCNNのサイトより拡大ジョン・コフリンの死を伝えたCNNのサイトより

 1月18日金曜日、フィギュアスケート関係者にとってにわかには信じられない悲報が伝えられた。元全米ペアチャンピオン、ジョン・コフリンが出身地であるミズーリ州カンザスシティで、自らの命を絶ったという。33歳だった。

 コフリンは、2人の違うパートナーと2度、全米選手権ペアタイトルを手にしたスケーターである。

 2007年の夏から組んでいたケイトレン・ヤンコフスカスとは、2010年秋のNHK杯に初出場して4位。2011年1月の全米選手権では初のタイトルを手にした。このシーズンのフリー、2010年2月に病死したコフリンの母親に捧げた「アベ・マリア」がすばらしかったことが印象に残っている。

 全米で優勝した年の5月にはケイディー・デニーと新ペアを結成して、NHK杯で5位、翌年の全米選手権で優勝し、四大陸選手権では銀メダルを獲得している。

 2012年には臀部の裂傷で手術を受けて、2014年の試合を最後に競技を引退した。

 身長が190センチもあったコフリンは、明るくて社交的な、いつも冗談を言っては周りを笑いの渦に引き込む人気者だった。

 ISU(国際スケート連盟)のアスリートコミティーの役員であり、シングル&ペアの技術委員会のメンバーでもあった。競技引退後はコーチをする傍ら、米国のアイスネットワークのコメンテーターを務めるなど、常に活発でスケーター仲間にも人望が厚かった。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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