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日本のバレエダンサー教育に変化の可能性

日本のバレエダンサー教育に変化の可能性

菘あつこ フリージャーナリスト

個人経営の教室で学ぶ場合が多い日本

 だが、日本人ダンサーは(途中からは留学して同様の教育を受けた人も多いものの)、まったく違うバレエ教育の中で育っている。基本的に、街にあるバレエ教室で月謝を払って教わる形だ。大きなバレエ団の系列の場合もあれば、個人的な教室の場合もある(もちろん、ヨーロッパやロシアでも幼児の段階でスタートする折は、そんな教室に通うことも多いが、才能や可能性が感じられる生徒には、10歳頃に専門教育への道が開かれる)。個人経営などの街のバレエ教室という形で世界に通用するバレエダンサーを育てていらっしゃる日本のバレエの先生方には本当に頭が下がる。勉強熱心な方が多く、海外で指導のための研修を積極的に受けられている方も多い。また、最近は、海外でダンサーとして活躍後、日本で後進の指導にあたる方も増えてきて、それも頼もしいと思う。

 けれど、身近に見て、いつも悲しいと思うのは、この日本の状況では、どんなに才能ややる気、可能性があっても、月謝や発表会費用などを負担できる家庭に生まれていなければ、バレエを続けるのが難しいということ。芸術ジャンルによっては、

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筆者

菘あつこ

菘あつこ(すずな・あつこ) フリージャーナリスト

立命館大学産業社会学部卒業。朝日新聞(大阪本社版)、神戸新聞、バレエ専門誌「SWAN MAGAZINE」などに舞踊評やバレエ・ダンス関連記事を中心に執筆、雑誌に社会・文化に関する記事を掲載。文化庁の各事業(芸術祭・アートマネジメント重点支援事業・国際芸術交流支援事業など)、兵庫県芸術奨励賞、芦屋市文化振興審議会等行政の各委員や講師も歴任。著書に『ココロとカラダに効くバレエ』。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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