“元全共闘”は半世紀を経ても悔い改めない!?
75項目のアンケートを実施中、シンポをうけ秋には「次世代へのメッセージ」を出版へ
前田和男 『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局

本年1月12日、東大安田講堂で開催された「団塊・君たち・未来」と題したシンポジウム。写真撮影・山中健史(『続全共闘白書』編纂実行委員会)
今から半世紀前、街頭ではベトナム反戦闘争、キャンパスでは日大・東大闘争が勃発、それが全国の大学・高校へ飛び火、「全共闘運動」が燎原の炎のごとく燃え広がった。そんな節目の年をむかえて、かつての全共闘経験者のあいだで、「あの時」と「あれから」を問い直し、「次世代へのメッセージ」を残そうという興味深い動きがはじまった。
東大安田講堂に「元全共闘」百人が再結集!?

安田講堂の地下食堂で催された懇親会、インターナショナルの大合唱で打ち上げ
今から半世紀前、日大・東大を皮切りに全国100を超える大学、さらには高校、そして中学にまでバリケードが築かれ、「若者たちの反乱」が数年にも及んだ。
いわゆる「全共闘運動」である。

会場で配布された『続全共闘白書』アンケート用紙
本年1月12日、かつて「全共闘運動」のシンボルとして主戦場となった東大安田講堂で、「団塊・君たち・未来」と題したシンポジウムが開かれ、その後、講堂の地下食堂で催された懇親会には100人を超える「元全共闘」たちが結集。最後は肩を組んでインターナショナルの大合唱で盛り上がった。
それに先立って、参加者たちには、「あれから50年、私たちには伝え遺したいことがある。『続全共闘白書』へのご協力のお願い」と大書されたアンケート用紙が配布された。
それは、いまや大半がリタイアし後期高齢者を目前に控えた「元全共闘」に対して、「あの時」と「あれから」を問い直し、「次世代へのメッセージ」を残そうという呼びかけであった。