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“元全共闘”は半世紀を経ても悔い改めない!?

75項目のアンケートを実施中、シンポをうけ秋には「次世代へのメッセージ」を出版へ

前田和男 『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局

全共闘世代の「遺言」?興味深い中間集計

 この膨大かつ公私にわたって踏み込んだ設問群に、いったいどれぐらいの「元全共闘」が、どのようにこたえるのか?

 事務局でも、不安と期待を二つながら抱きつつ、東大安田講堂のイベント以降、A4で8ページにわたるアンケート用紙を「元全共闘」のネットワークを通じて約3千人に郵送、いっぽうでホームページを設けてネットでも回答できるようにと約2千のメールを拡散したところ、第1次締め切りの3月末までに、郵送・ファクスによる手書き回答とウェブから、200を超える回答が寄せられた。

 そのうち「手書き回答」が約半数で、順次入力中だが、現時点で148回答が集計できたので、以下にそのさわりを紹介したい。
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 まず出身校別内訳だが、47大学138名、9高校9名、1中学1名。大学別回答者数では、東大25、日大18、明治11、早大8、法政7、中大6、同志社5、京大4、東工大4、関大3・・とつづく。なお中学は現世田谷区長の内申書問題で火を噴いた麴町中学校である。

 それでは75の設問の中から、「元全共闘」の現況と近未来が浮かびあがってきそうな集計結果をいくつかご紹介しよう。

 設問1の「全共闘運動にどうような形で参加したか」だが、「活動家として」が88人、「一般学生として」が50人(その他7人)。つまり「確信派」が6割という「初期条件」を頭に入れた上で、以下の回答概要をごらんいただきたい。

 設問3の「全共闘運動に参加したことをどう自己評価するか」には101人が「誇りに思う」(84.5%)。
 さらに「運動参加の評価」(設問10)には「その後の人生の役に立っている」が125人(68.2%)。
 設問5の「革命について」は「当時起こると信じていた」が60人(40.5%)。
 設問9の「運動を辞めた理由」は「内ゲバ」48人、「就職」26人、「無力感」18人。
 「最期をどこで迎えたいか」(設問30)には「自宅」71人(48%)に対して「病院」27人(18.2%)。
 「延命治療」(設問31)は「望まない」が132人(93.2%)。
 「憲法」(設問45)は「堅持」104人(70.3%)、「何らかの改定」27人(18.2%)、「加憲」9人(6.1%)。
 「安倍政権下の改憲」(設問47)にはほぼ全員の141人が「反対」(95.3%)。
 「選挙」(設問56)には「いつも行く」114人(77%)、「時々行く」26人(17.6%)。
 「支持政党」(設問57)は「立憲民主」77人(52%)についで「自民」13人(8.8%)、「共産」10人(6.8%)。
 「民主党政権の評価」(設問62)には130人(87.8%)が「期待した」(「大いに」59人、「少しは」71人)。
 「“平成”天皇」(設問65)は「評価」97人(65.5%)。
 「東京五輪」(設問66)には「全く評価しない」が102人(68.9%)。


筆者

前田和男

前田和男(まえだ・かずお) 『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局

1947年東京生まれ。東京大学農学部卒。日本読書新聞編集部勤務を経て、翻訳家、ノンフィクション作家、編集者。資生堂化粧文化研究会会員。路上観察学会事務局。全国石炭産業関連博物館等研究交流会会員。月刊『のんびる』(パルシステム生協連合会)編集長 ●著作 『民主党政権への伏流』(ポット出版)『男はなぜ化粧をしたがるのか』(集英社新書)『足元の革命』(新潮新書)『選挙参謀』(太田出版)『MG5物語』(求龍堂)他。 ●訳書 I・ベルイマン『ある結婚の風景』(ヘラルド出版)、O・ハラーリ『コリン・パウエル リーダーシップの法則』(KKベストセラー)、アンダーセン『愛しのキャロライン』(ビジネス社)他。