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“元全共闘”は半世紀を経ても悔い改めない!?

75項目のアンケートを実施中、シンポをうけ秋には「次世代へのメッセージ」を出版へ

前田和男 『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局

全共闘世代はなお意気軒高

 さて、以上から、半世紀を経た元全共闘たちの実像が浮かびあがってきそうだ。

 すなわち当時「バリバリの活動家」であれ、「一般学生」であれ、どうやら“今なお意気軒高な人々”のようであるらしい。また、時代状況の変化をうかがわせて興味深いのは、「“平成”天皇」について7割近くが「評価」している点である。

 今後回答数が増えると、「全共闘運動」が歴史の闇の中から立体的をあぶり出される可能性が期待される。そこで着目すべきは、全共闘体験者の大半は、戦後昭和22〜25年に生まれた堺屋太一の命名による「団塊世代」と重なってはいるが、果たしてその「傾向と嗜好」は同質かどうかである。

 現在、厚労省は、「団塊世代」が後期高齢者入りする「2025年問題」に向けてさまざまな調査を実施、対策を講じようとしているが、700万人ともいわれる「団塊世代」がおとなしくあの世に逝ってくれるとはかぎらない。50年前と同じように、その中のほんの一握りの「全共闘世代」が“最後のひと暴れ”をするかもしれないからだ。

 ちなみに「今後政治参加の意思があるか」(設問66)には、過半数を占める80人が「ある」(「なし」48人、「不明」17人)と答えている。

 また、設問70では「団塊世代としての課題」を問うているが、有効回答92のうち、原発撤廃など何らかの社会変革を上げているものが48と過半数をしめ、「ハッピーリタイア生活」44を上回っている。さらに、設問71の「何歳まで生きるつもりか」には有効回答79のうち、「80歳以上」が61、うち「90歳以上」が26もあるのは、「元全共闘」がまだまだ「やる気十分である証し」と言えないだろうか。

 超高齢社会日本の「近未来」を考える意味からも、このアンケートの最終結果は大いに注目される。

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筆者

前田和男

前田和男(まえだ・かずお) 『続全共闘白書』編纂実行委員会事務局

1947年東京生まれ。東京大学農学部卒。日本読書新聞編集部勤務を経て、翻訳家、ノンフィクション作家、編集者。資生堂化粧文化研究会会員。路上観察学会事務局。全国石炭産業関連博物館等研究交流会会員。月刊『のんびる』(パルシステム生協連合会)編集長 ●著作 『民主党政権への伏流』(ポット出版)『男はなぜ化粧をしたがるのか』(集英社新書)『足元の革命』(新潮新書)『選挙参謀』(太田出版)『MG5物語』(求龍堂)他。 ●訳書 I・ベルイマン『ある結婚の風景』(ヘラルド出版)、O・ハラーリ『コリン・パウエル リーダーシップの法則』(KKベストセラー)、アンダーセン『愛しのキャロライン』(ビジネス社)他。