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仕入れ先と納品先に頼る製造業

 耐震化3万点の部品を3万社の企業で製造・組み立てする自動車産業は、巨大なサプライチェーンを構成している。個々の工場は、部品・素材などの仕入れ先や、製品の納品先が稼働し、物流システムが健全なことが操業の前提になる。しかし、多くの企業が把握しているのは、1次下請けの情報に留まっており、それ以下のサプライヤーの情報は下請け企業に委ねている。自動車産業は、2007年新潟県中越沖地震でのピストンリング工場の停止や、2011年東北地方太平洋沖地震での自動車用半導体工場の停止などの教訓から、サプライチェーンの全体像の把握に努めている。

 しかし、食品産業のように個々の企業のシェアが少ない業界では、 ・・・ログインして読む
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筆者

福和伸夫

福和伸夫(ふくわ・のぶお) 名古屋大学減災連携研究センター長・教授

1957年に名古屋に生まれ、81年に名古屋大学大学院を修了した後、10年間、民間建設会社にて耐震研究に従事、その後、名古屋大学に異動し、工学部助教授、同先端技術共同研究センター教授、環境学研究科教授を経て、2012年より現職。建築耐震工学や地震工学に関する教育・研究の傍ら、減災活動を実践している。とくに、南海トラフ地震などの巨大災害の軽減のため、地域の産・官・学・民がホンキになり、その総力を結集することで災害を克服するよう、減災連携研究センターの設立、減災館の建設、あいち・なごや強靭化共創センターの創設などに力を注いでいる。

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