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考えない教師は考える子どもを育てられない

全員が100やろうとするから疲弊する 120やる人も80やる人もいていい

岩崎賢一 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー

全員が100やろうとするから疲弊する

――自由と相互承認がない職員室や教室は、カラフルではないということですね。

 心を一つにしなくてもいいですよ。自分の良さを発揮しながら、このプロジェクトだったら自分はこの部分で力を発揮していこう、でもこの部分は苦手だから他の人にやってもらおう、という考え方をすればいいのです。全員が100やらなくても全然かまわない。120やる人がいても、80やる人がいてもいい。80がその人にしかできない大切なことかもしれない。みんなが100やろうとするから苦しくなってしまって、結局、疲弊してしまうのです。

 本当に自分が好きでやりたいことをする。他はおまけ。そのおまけの部分を他の人が好きならいいじゃないですか。それぞれのカラーを認め合ってやっていけば。

 しかし、自分はこのカラーでやっているのに、何であなたたちはこのカラーでやらないの、何でこういうことができないの、となるからつらくなるのです。圧力になって、負担感、疲労感、多忙感につながっていきます。

 自分の心の持ちようでクリアになっていくことも働き方改革の中ではあると思います。

カラフルな学校2拡大イメージ写真 sunabesyou/shutterstock.com

リーダーシップとフラットな関係のバランス

――校長が交代して学校経営のマネジメントが変わっても、今まで続けてきた環境から抜け出せる教師と変われない教師がいます。若い教師は適応力があって順応しやすいのかもしれません。ベクトルを同じにそろえるのは、どのようにしたらいいのですか。

 ベクトルはビジョンなので、リーダーが示していかないといけません。バラバラと言っても、向かう方向は同じになるようにリーダーがビジョンを示すべきです。

 「職員室が変わると学校が変わる」とよく言われます。どういうことかというと、教頭や副校長が変われば、職員室が変わります。教頭や副校長に影響を与えているのは校長なので、校長が変われば職員室が変わって学校が変わると言えるでしょう。

 そうすると校長自身が自己変容を遂げられるかになってきます。

 講演でこういう話をすると、「私は校長ではないので、どうすればいいんですか」と質問する教師がいます。「私は学校を変えられません。自分はどうしましょうか」という質問も受けます。

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筆者

岩崎賢一

岩崎賢一(いわさき けんいち) 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー

1990年朝日新聞社入社。くらし編集部、政治部、社会部、生活部、医療グループ、科学医療部などで医療や暮らしを中心に様々なテーマを生活者の視点から取材。テレビ局ディレクター、アピタル編集、連載「患者を生きる」担当、オピニオン編集部「論座」編集を担当を経て、2020年4月からメディアデザインセンターのバーティカルメディア・エディター、2022年4月からweb「なかまぁる」編集部。『プロメテウスの罠~病院、奮戦す』『地域医療ビジョン/地域医療計画ガイドライン』(分担執筆)。 withnewsにも執筆中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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