石川温(いしかわ・つつむ) ジャーナリスト
1975年生まれ。中央大学商学部卒業後、98年、日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。月刊誌『日経TRENDY』の編集記者として通信、自動車、ホテル、ヒット商品などを取材。2003年に独立後、携帯電話、スマートフォン業界を幅広く取材。近著に『スティーブ・ジョブズ 奇跡のスマホ戦略』がある。有料メルマガ『スマホ業界新聞』を配信中。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
大手3社の料金プランがほぼ横並びになり、ユーザーの流動性の低下も
昨年8月に菅官房長官が「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」と発言したことで、携帯電話各社の「4割値下げ合戦」が勃発している。
NTTドコモは6月1日から新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」をスタートさせる。
従来は家族のデータ使用量をまとめてシェアするという設計であったが、新料金プランでは、家族がそれぞれ2つのプランから選ぶというシンプルな構成に生まれ変わった。
あまり使わない人は「ギガライト」、スマホをたくさん使う人は「ギガホ」を選べばいいというものだ。家族3人以上、自宅の固定インターネットもNTTドコモにし、キャンペーンが適用されることで、1GB1980円で利用可能だ。従来のプランに比べて、1GBでは4割値下げしたことになるという。
一方、KDDIもNTTドコモの新料金プラン発表を受ける形で、4割値下げプランを発表した。
KDDIではあまり使わない人向けに7GBまでの従量制となる「新auピタットプラン」、7GB固定でSNSが使い放題となる「auフラットプラン7プラス」、さらにデータ容量無制限で使い放題の「auデータMAXプラン」の3つを新設した。
こちらは2年以上前のプランに比べて、一部の使い方では4割値下げになる計算だ。
一方、ソフトバンクでは「NTTドコモの値下げには微調整で対応したい」(同社、宮内謙社長)としており、年内に対抗プランが登場する見込みだ。