杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター
1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
メディアや権力側の男は「夢を語らない」若い女を徹底して嫌う
去年から秋篠宮佳子さまを「反抗的」と煽る報道が増えている。「奔放プリンセス」と書く見出しもある。しかしだ。佳子さまの言動をみる限りは、秋篠宮さまの教えを納得した上で受け入れ、それに沿っている。では、なぜ、その佳子さまが反抗的、奔放と書かれるのだろうか。
秋篠宮さまは今年の誕生日の会見で、佳子さまについてこうおっしゃっている。
「何かこう、ライフワークになるようなもの、それを持ってもらいたいなと思っています」
親や周囲の言う通りに生きるのではなく、自分の意志を持ち、人生を有意義に過ごしてもらいたいとおっしゃっている。佳子さまは小学生時代にフィギアスケートの練習に打ち込まれ、大会で優勝されることもあった。高校や大学時代はダンスのレッスンに夢中になられていた。身体による表現に関心がお強いのだろう。それらの中にライフワークになるものがあるのかもしれない。
秋篠宮さまが理想とする女性像はこうだ。義務を全うしつつ、自分の意志で行動できる自立することができる女性。秋篠宮さまが丹精込めて育てられた眞子さまも佳子さまもそういった意志の強い女性として育っておられる。
だが、秋篠宮さまが望む理想の女性像は、メディアが代表する保守的で女性蔑視な視点からすると「好ましくない」のだろう。それは保守的なエスタブリッシュメントの男性目線でもある。
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