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佳子様が反乱を起こした相手は父親ではない(下)

メディアや権力側の男は「夢を語らない」若い女を徹底して嫌う

杉浦由美子 ノンフィクションライター

男性目線のメディアが求めるのは「夢に向かって頑張る女」

 卒業時の記者会からの質問には「将来の夢」を問うものもあった。それに対して佳子さまは「将来の夢は、あくまでも夢ですので、以前と変わらず自分の中で温めておきたいと思っています」と答えていらっしゃる。佳子さまにはまったく媚びというものがない。そして、それはメディアやエスタブリッシュメントの男性の望む女性像ではないのだ。

 メディアやエスタブリッシュメント側の男性が求めるのは、“夢に向かって頑張る健気な若い女性像”である。それを象徴するのが、学生向けの作文コンクールだ。

 ある社会科学の研究者が「高校時代に作文で2位だったことがある。足を使いリサーチして、文献も読み込んで頑張ったのに僕は2位。1位は『夢に向かって頑張ります』といってるだけの女子の作文だった」と嘆いていたが、数年前にみたある地方新聞の作文コンクールの入賞作もそんな感じであった。テーマは「新聞記事と私」である。その場合、 ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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