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福島の甲状腺検査は即刻中止すべきだ(下)

無症状の甲状腺がんを掘り起こす「検査の害」

菊池誠 大阪大学教授(物理学)

拡大福島県立医大

進行の遅いがんを発見してしまうことの害

 しかし、過剰診断でないとしても、進行の遅いがんを発見してしまうこと自体に害がある。たとえば30年後に発症するがんを今発見されてしまったらどうだろう。経過観察で30年間不安を抱え続けさせるのはいいことだろうか。発症してから治療するのでも充分に間に合う進行の遅いがんを早期に発見しても

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筆者

菊池誠

菊池誠(きくち・まこと) 大阪大学教授(物理学)

1958年生まれ。東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。大阪大学大学院理学研究科物理学専攻及び同大学サイバーメディアセンター教授。専門は統計力学、生物物理学、計算物理学。著書に『科学と神秘のあいだ』(筑摩書房)、共著書に『もうダマされないための「科学」講義』(光文社新書)、『いちから聞きたい放射線のほんとう  いま知っておきたい22の話』(筑摩書房)など。ギター、テルミン奏者としての音楽活動も行っている。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです