南米選手権 チーム編成や選手派遣態勢などに課題残す
2019年06月30日
サッカーの南米選手権ブラジル大会に招待出場していた日本代表チームが1次リーグで敗退した。チリ、ウルグアイ、エクアドルと世界トップクラスを含めた強豪と1敗2分け。厳しい戦いだったが、選手にとっては極めて貴重な経験を積む機会になった。
若い選手たちの頑張りの一方で、日本サッカー協会のチーム編成や、Jクラブの選手派遣態勢などすっきりしない問題も残った。参加の是非も含めて、幅広い議論と検証が必要だ。
大会には、南米連盟加盟の10カ国に加えて、アジアから日本とカタールが招待されていた。計チームが3組に分かれて1次リーグを行い、上位の8チームが決勝トーナメントに進んだ。
南米以外からチームを大会に招くのは1993年から始まった。過去には、北中米カリブ海連盟所属国が多く、メキシコが準優勝したこともある。南米内では、外から招待することへの議論が繰り返されてきた。
今回も、東京五輪世代(1997年1月以降生まれ)主体の日本に対して、ベネズエラ代表監督が「大会への敬意を欠く。南米選手間は南米のチームだけで開くべきだ」と発言した。ただし、エクアドルやボリビアの監督のようにアジアのレベルアップなどを理由に理解を示す意見も存在する。
若手主体のチーム編成になったのは、日本協会が選手を自由に招集する拘束力を持たなかったためだ。代表チームの活動は、国際サッカー連盟の定めた期間に限られ、アジア連盟にいる日本は南米選手権に対して自由に選手を選べなかった。とくに、シーズンを終えたばかりの欧州のクラブからは、選手に休養を与える必要から断られた。
欧州でプレーする選手が一部参加できたのは、むしろ特別なことだった。
そこで、東京五輪を控えたチームを編成することになったが、
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