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「飛鳥・藤原」は韓国と共同で遺産登録目指したら

「四国八十八カ所霊場」「本四連絡橋」・・・令和時代の世界遺産登録を考えた

筒井次郎 朝日新聞記者

世界遺産3拡大2020年の世界遺産登録候補の西表島。ピナイサーラの滝へはカヌーで近づく=筆者撮影
 今月、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が国内23件目、令和初の世界遺産に登録された。1993年以降、22件が登録された平成時代に続き、令和時代の世界遺産になってほしい場所を、私なりに考えてみた。

 世界遺産に登録できるチャンスは年1回。毎年7月ごろに開かれるユネスコ世界遺産委員会だ。候補地は、各国が推薦する。かつては1年に何件でも登録できた(最高は1997年、イタリアの10件)が、いまや世界遺産は1121件。数が増えてきため、徐々に推薦できる数が制限されてきた。今年の推薦分(来年審査分)からは、各国年1件になった。

 今年、日本が推薦したのは、自然遺産候補の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県・沖縄県)だけ。つまり、来年登録されそうなのは、ここになる。

 当初は2018年の登録を目指したが、事前審査をしたユネスコの諮問機関が「登録延期」を勧告した。来年は、指摘された登録範囲を見直したうえで再挑戦となる。

 絶滅危惧種のアマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、そしてイリオモテヤマネコ。こうした希少な動物がすむ生物多様性が特徴だ。今年、私は西表島を訪ねた。カヌーでマングローブが茂る川を進むと、森の向こうの崖に落差55メートルのピナイサーラの滝が見えた。日本とは思えない、南国の秘境のような光景だ。残念ながらイリオモテヤマネコには出会えなかったが、地元のネイチャーガイドでも数回しか見たことがないと話していた。

 私は、国内の四つの自然遺産「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」を訪れたが、それらに遜色ない豊かな自然だと思った。来年の登録は間違いない。

 問題はその後である。25件目の世界遺産はどこか。

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筆者

筒井次郎

筒井次郎(つつい・じろう) 朝日新聞記者

1993年朝日新聞社入社。京都や奈良、姫路など世界遺産のある総局や支局に赴任。現在は延暦寺(世界遺産)や彦根城(世界遺産候補)を抱える滋賀県の大津総局に勤務。寺社や遺跡、それを守る人々への取材を重ねる一方、1997年にライフワークとして始めた世界遺産めぐりは52カ国409件を訪問済み。育児休業を3度、計11カ月取得し、子育て世代の取材にも関心がある。

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