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大崎事件 「死刑宣告」に等しい最高裁決定

届かぬ40年にわたる無実の訴え

大久保真紀 朝日新聞編集委員(社会担当)

 
拡大弁護団らの語りかけに応じる原口さん=2018年10月13日

証拠は「共犯者」の自白だけ

 1979年10月15日に、大崎町の自宅の牛小屋の堆肥の中から、原口さんの夫(当時)の3番目の弟(当時42)の変死体が見つかりました。警察は原口さんが主犯の、保険金を狙った殺人事件、と見立て、原口さんの夫、夫のすぐ下の弟、その弟の長男、つまり原口さんにとってはおいの3人を殺人と死体遺棄容疑で逮捕、その後、原口さんを逮捕しました。前述したように原口さんは「あたいは、やっちょらん」と否認し続けました。

 被害者はタオルで絞め殺されたとされましたが、凶器であるそのタオルは特定されていません。物証はなく、証拠は、 ・・・ログインして読む
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筆者

大久保真紀

大久保真紀(おおくぼ・まき) 朝日新聞編集委員(社会担当)

1963年生まれ。盛岡、静岡支局、東京本社社会部などを経て現職。著書に『買われる子どもたち』、『こどもの権利を買わないで――プンとミーチャのものがたり』、『明日がある――虐待を受けた子どもたち』、『ああ わが祖国よ――国を訴えた中国残留日本人孤児たち』、『中国残留日本人』など。

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