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豊島岡女子の高校募集廃止と教育格差/下

「古き良き都立女子高」のような校風は、完全中高一貫化でも維持できるのか

杉浦由美子 ノンフィクションライター

卒業生は口を揃えて「残念」「寂しい」

 今回、高校入試廃止について卒業生たちにコメントを聞くと、中入組も高入組も「残念だ」「寂しい」と口を揃えて嘆く。

 「3年間同じメンバーだと飽きてくるわけですよ。そこに高校から新しい子たちが入ってくると刺激になりました。中学3年間、男子と一緒にいた子たちはなんだか垢抜けているというか、女子っぽいというか。オタクっぽい私たちとは別の生き物でしたね。閉塞した部屋の窓を開けて空気を入れ換えるような感覚でした」(30代中入生)

 「毎日、小テストがあって勉強面は地獄でしたが、女子校の生活は本当に楽しかったです。みんなサバサバしていて、いじめもないし。授業中にオタクの子が描いたボーイズラブ漫画が回ってくるんです。それにみんなでコメントを書くとかしてました。可愛い子と地味な子のカーストも全くなくて。豊島岡時代の友人は今でも宝です」(20代高入生)

 いろんな生徒がいる。それが豊島岡の魅力だったはずだ。2013年5月20日配信の東洋経済ONLINEで豊島岡の竹鼻志乃校長が ・・・ログインして読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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