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 8月22日、横浜市の林文子市長は記者会見において、横浜港の山下ふ頭にカジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する意向を表明した。

 林市長は2017年の市長選でIR誘致は「白紙」と述べていたが、その姿勢を一転させたことに市民は反発。同日、横浜市役所には誘致に反対する3つの市民団体のメンバーら約50人が集まり、市長室前で抗議文を読み上げた。

拡大横浜市役所前での抗議活動の様子

 抗議活動を行った市民団体の一つ、「横浜へのカジノ誘致に反対する寿町介護福祉医療関係者と市民の会(KOTOBUKI ANTI-CASINO ACTION)」(略称・KACA)は、横浜市中区の寿町において生活困窮者への支援活動を続けてきた医療・福祉関係者らが今年3月に設立した団体である。

「労働者の町」から「福祉の町」へ

 JR石川町駅の近く、横浜中華街と線路を挟んだ場所に位置する寿町は、東京・山谷、大阪・釜ヶ崎と並ぶ「寄せ場」(日雇い労働の求人業者と求職者が集まる場所)として知られており、約60,000㎡の狭い地域に「ドヤ」と呼ばれる簡易旅館が約130軒建ち並んでいる。

 近年は、他地域の「寄せ場」同様、住民の高齢化が進み、「労働者の町」から「福祉の町」へと変貌を遂げている。

 なぜこの町の医療・福祉関係者からカジノ反対の声があがったのだろうか。KACAの中心メンバーの一人である精神科医の越智祥太さん(ことぶき共同診療所)にお話をうかがった。

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筆者

稲葉剛

稲葉剛(いなば・つよし) 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授

一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事。住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人。生活保護問題対策全国会議幹事。 1969年広島県生まれ。1994年より路上生活者の支援活動に関わる。2001年、自立生活サポートセンター・もやいを設立。幅広い生活困窮者への相談・支援活動を展開し、2014年まで理事長を務める。2014年、つくろい東京ファンドを設立し、空き家を活用した低所得者への住宅支援事業に取り組む。著書に『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)、『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』(エディマン/新宿書房)、『生活保護から考える』(岩波新書)等。

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