メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

なぜタピオカはここまで叩かれるのか/上

「写真だけとって、タピオカを飲まずに捨てる」という都市伝説は本当か

杉浦由美子 ノンフィクションライター

選挙の公約にまでされる「タピオカポイ捨て対策」

 今年は空前のタピオカブームだ。1月~7月の輸入量は前年比4.5倍の約6300トン。大ブームになるスイーツは定期的に出てくる。今までもナタデココ、ティラミス、パンケーキ・・・・・・。様々なスイーツがもてはやされる。しかし、タピオカブームには、今までのスイーツと違う点がある。それはタピオカがバッシングの対象になっている点だ。「タピオカが暴力団の資金源になっている」という記事が出たり、丸山珠代氏が参議院選挙の公約でタピオカの容器のポイ捨て問題を取り上げたりもした。

 私はかつて飲食業界の専門誌で「グルメトレンドレポ」記事を担当していた。一記者として、「なぜ、ここまで単なる甘い飲み物が叩かれるのか」という疑問を持つ。政治家が取り上げる社会問題は他に沢山あるだろう。なぜ、タピオカがこんなに大問題扱いされるのか。渋谷の街を歩いて考えてみた。

拡大shutterstock.com

 読売新聞が『タピオカゴミ、渋谷でポイ捨て急増・・・写真だけ撮り8割残す人も』(2019年9月17日配信)と報道した。

 飲み残したドリンクが入った容器をポイ捨てするのはよくない。確かに、渋谷の街を歩くとタピオカミルクティの飲み残しが入ったままの容器が放置されているのをみかける。しかしだ。それらよりももっと目立つのはペットボトルや缶のポイ捨てだ。

 ポイ捨てゴミの山をみれば、タピオカの容器が1なら、ペットボトルはその20倍は放置されている。コーラなどのドリンクが大量に残っているペットボトルのゴミも目立つ。ドリンクの容器のポイ捨てが多いことこそ渋谷の街の問題で、その中のごく一部にタピオカの容器が含まれている。また、渋谷の街を頻繁に歩く私の視点からするともうひとつの疑問がわき起こる。

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

杉浦由美子の記事

もっと見る