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なぜタピオカはここまで叩かれるのか/下

写真や食文化の世代格差からバッシングは起きる

杉浦由美子 ノンフィクションライター

自分の顔を平気で撮らせられるか?

 「写真と私」の感覚には世代間に大きな溝があり、それは私がずっと興味を持ってきたことだ。

 私が企業の取材をするときに、担当者は顔写真を撮らせてくれと頼む。40代以上の女性担当者は「やめてください。恥ずかしい。私なんかが表に出たら、商品のイメージが落ちます」と断ってくる。実際には女優のような美貌でもだ。ところがこれが今の30代以下になると、美人だろうがもっさりしていようが、抵抗なく顔写真を撮らせてくれる。

 この世代間格差が、私はものすごく不思議で、様々な人たちに意見を訊いてきた。ヘアメイクの40代女性は「今の若い子は自分が大好きだから。私たち世代のように”私が前に出るなんておこがましい”という感覚がない」と、それをナルシズムだと捉えていた。

拡大shutterstock.com

 しかしだ。甲南大学文学部社会学科の栗田宣義教授はこう話す。

 「かつて人間は村社会の一部でした。文明が発達すると、
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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