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女子シングル、モンスター級新人の4回転時代到来

GP(グランプリ)シリーズで何が起きるか

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

トゥトベリーゼとは何者か

 その背後にいるのは、ロシアのエテリ・トゥトベリーゼが率いるコーチングチームだ。トゥルソワもシェルバコワも、このトゥトベリーゼのチームが育ててきた選手なのである。

 現在45歳のトゥトベリーゼは、かつてシングルからアイスダンスに転向した経歴を持つ元スケーターで、かのタチアナ・タラソワに師事していたこともある。

 コーチとしてはユリア・リプニツカヤにはじまり、エフゲニア・メドベデワ、アリーナ・ザギトワなど、次々とトップ選手を育てて表彰台に送り続けてきた。

テリ・トゥトベリゼコーチ(中央)から祝福される、金メダルのアリーナ・ザギトワ(左)と銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ=23日、江陵アイスアリーナ拡大2018年平昌オリンピックで、エテリ・トゥトベリゼコーチ(中央)が指導したアリーナ・ザギトワ(左)は金メダル、エフゲニア・メドベデワ(右)は銀メダルを獲得した

 3月の埼玉世界選手権で、シニア女子として初の4サルコウを成功させたエリザベータ・トゥルシンバエワも、もともと彼女に師事していた。昨シーズン5年ぶりにブライアン・オーサーからトゥトベリーゼの元に戻って、その9カ月後にいきなり試合で4サルコウを成功させたのである。

 怪我などで若くして引退していく生徒も多くいるため、「容赦なく才能を使い捨てにする」と批判する声もある。だが

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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