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幸せな「聖地巡礼」のために必要なこと

ファンはあくまで風景を借りているにすぎないから

赤木智弘 フリーライター

行政が協力する「成功例」でも問題が

 神戸新聞の記事によると、すでにエス・コヤマに「聖地巡礼」に訪れた人もいるようだ。ゲームは発売前だが、アダルトゲーム専門誌に紹介のスクリーンショットが掲載されており、その外観からエス・コヤマを特定したのだろう。

 ゲームやアニメで人気のある作品に使用される舞台は「聖地化」されることがある。昔から、ドラマや映画の撮影場所などを訪れる趣味というのはあったが、近年は聖地巡礼がブームとなり、ネットなどで情報が共有されて、誰でも簡単にモデルとなった場所や建物を特定できるようになった。

 聖地の例としては、アニメ「らき☆すた」の聖地と言われるのが、埼玉県久喜市にある鷲宮神社。「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)では茨城県の大洗町、「ラブライブ!サンシャイン!!」では静岡県沼津市が聖地と呼ばれ、多くのファンが訪れている。こうした聖地では観光収入の増加が見込まれることから、行政も積極的に動いている。

拡大鹿島臨海鉄道・大洗駅構内にあるインフォメーションセンターには「ガルパン」関連グッズが並び、多くのファンを集めている

 しかし一方で、聖地化にあまりふさわしくないという場所もある。

 例えば

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筆者

赤木智弘

赤木智弘(あかぎ・ともひろ) フリーライター

1975年生まれ。著書に『若者を見殺しにする国』『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』、共著書に『下流中年』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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