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本日、『宮本から君へ』助成金不交付を提訴した!

ピエール瀧の出演場面カットを拒んだ私たちへの仕打ちを決して許さない

河村光庸 映画プロデューサー

ピエール瀧の出演場面をカットするわけにはいかない

 私どもは12月20日、映画『宮本から君へ』の助成金に関する行政処分の取消しを求める提訴を致しました。

 映画『宮本から君へ』エグゼクティブプロデューサーとして、本作の制作会社である株式会社スターサンズ代表取締役として、提訴に至った経緯を説明したいと思います。

 2019年3月29日、助成金「交付内定」の通知がスターサンズ宛に届きました。

拡大拡大保釈されたピエール瀧被告=2019年4月4日、東京都江東区
 本作に出演していたピエール瀧氏(以下「瀧氏」といいます)はそれより2週間余り前の3月12日に逮捕され、4月2日に起訴され、4月4日に釈放、6月18日には有罪判決が言い渡されました。

 4月24日に芸文振による本編の完成確認の為の試写を実施したところ、試写後、本編を観た芸文振の担当者数名から、本編にある瀧氏の出演シーンの編集ないしは再撮の予定はあるか否か(要するに、瀧氏の出演シーンをカットして欲しい、との趣旨)との質問がありましたが、再編集、再撮の意見がないことを伝えました。

 後にそれ自体が問題となる「交付要綱」に、その時点では手続き上の不備を理由とする以外に「内定の取り消し」ができる明確な規定がなかったため、このような事実上の打診のようなものがあったのかもしれません。


筆者

河村光庸

河村光庸(かわむら・みつのぶ) 映画プロデューサー

1949年生まれ。94年に青山出版社、98年にアーティストハウスを設立し数々のヒット書籍を手掛ける一方、映画出資にも参画し始め、映画配給会社アーティストフィルムを設立。08年にスターサンズを設立し、『牛の鈴音』、『息もできない』(08)などを配給。エグゼクティヴ・プロデューサーを務めた『かぞくのくに』(11)では藤本賞特別賞を受賞。ほか企画・製作作品に『あゝ、荒野』(16)、『愛しのアイリーン』(18)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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