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生きた犬や猫の「売り買い」を考える

動物の苦しみのうえに成り立つ、ペットをめぐる商業主義

梶原葉月 Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員

生きた動物を売る、世界では非常識

ペット拡大Voltgroup/shutterstock.com

 ペットの生体販売には批判が多い。ペットが早く大きくならないように食事量を制限する場合もあるし、売れ残った動物の末路は、放置され死ぬか、引き取り屋に引き取られ死ぬか、子犬、子猫工場で死ぬまで子どもを「再生産」するか、いずれにしろ悲惨で壮絶な世界だ。(「あまりに酷いペット店頭生体販売の実態。動物好きのスタッフも壊す惨状」週刊SPA! 2019年11月18日、「週2で手のひらサイズの子犬や子猫を『新入荷』」同 2019年11月20日)

 世界ではこの状態はすでに常識ではない。

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筆者

梶原葉月

梶原葉月(かじわら・はづき) Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員

1964年東京都生まれ。89年より小説家、ジャーナリスト。99年からペットを亡くした飼い主のための自助グループ「Pet Lovers Meeting」代表。2018年、立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。近著『災害とコンパニオンアニマルの社会学:批判的実在論とHuman-Animal Studiesで読み解く東日本大震災』。立教大学社会学部兼任講師、日本獣医生命科学大学非常勤講師。

梶原葉月さんの公式サイト

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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