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震災から25年、ヴィッセル神戸が初タイトル獲得

苦難を乗り越え「元祖ワンチーム」で、王者・鹿島を完封

増島みどり スポーツライター

苦しい19年シーズン、どん底でクラブの哲学‘3K’が固まった

 鹿島との対比でいえば、三木谷浩史社長の大胆な投資でIT企業をバックにのし上がってきた新しいクラブといったイメージがあるかもしれない。

 しかし1995年1月、倉敷の川崎製鉄を前身として創設されたクラブを選手にたとえるなら、「苦労人」と呼んでもいい歴史をたどってきた。「神戸にサッカークラブを」と筆頭株主になったダイエーの企業カラーから「神戸オレンジサッカークラブ」が94年に設立され(後にクラブ名をヴィッセル神戸に改称)、倉敷市にあった川崎製鉄が神戸に95年1月移転した。練習初日の同年1月17日、阪神・淡路大震災でクラブは練習場を失い、約1カ月後、再び岡山に戻って練習を行った。

 震災は地元経済界にも打撃を与え、ダイエーがスポンサーを降り、支援母体を持たないクラブの財政は危機的状況に直面する。2001年以降、三浦知良、望月重良、城彰二ら日本代表選手を獲得し、04年に楽天が営業権を持った。

 自身も05年から神戸でプレーをし、

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

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