トップリーグ、スーパーラグビーで世界水準のプレーを間近に見よう
日本中が興奮した2019年ラグビーワールドカップ日本大会。紅白歌合戦をはじめ年末年始のテレビ番組でも日本代表選手たちの姿を連日目にした。オールドファンなら、「ラグビーがこんなに注目される日が来るなんて」と感涙にうちふるえたはずだ。
しかし12月といえば、本来ならラグビーはシーズンのまっさかり。例年なら現役選手にはとてもそんな余裕はなかったはずだが、今シーズンのラグビートップリーグはワールドカップの影響で開催時期が大幅にずれこみ、年明け後、1月12日の開幕となった。さらに2月からは南半球の強豪4カ国のクラブチームと競い合う「スーパーラグビー」も始まる。
ラグビーはいったい、いつどこでやっているのか。お目当てのあの選手は、どこで見られるのか。去年までラグビーを知らなかった「にわかファン」のために、2020年のラグビーカレンダーをご紹介しよう。
1月12日に開幕したトップリーグは文字通り国内ラグビーの最高峰。16チームが参加する総当たり戦で、毎週8試合、15節にわたって5月9日まで熱戦が繰りひろげられる。
2019年ワールドカップの日本代表選手31人のうち、29人がトップリーグに所属する。チーム別では稲垣啓太や堀江翔太、福岡堅樹ら6人を擁するパナソニックワイルドナイツが最多。16チーム中、12チームに代表選手がいる。
代表選手が多く出場する序盤の注目カードはまず、第3節1月26日(日曜)の神戸製鋼コベルコスティーラーズ対サントリーサンゴリアス戦(午後1時、ノエビアスタジアム神戸)だろう。昨シーズン2位のサントリーには流大、松島幸太朗ら5人、ディフェンディングチャンピオンの神戸製鋼にも中島イシレリ、ラファエレ ティモシーなど4人の代表選手が所属している。今シーズンの優勝争いの上でも重要なゲームになる。
このほか次週第3節では、パナソニックは相模原市のギオンスタジアムで三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦する(1月25日午後1時)。代表主将のリーチ マイケルがいる東芝ブレイブルーパスは、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で具智元、レメキ ロマノ ラヴァのHonda HEATとの試合が組まれている(1月25日午前11時30分)、田中史朗、田村優のキヤノンイーグルスは、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でNECグリーンロケッツと戦う(1月26日午後1時)。
さらにトップリーグでは日本代表ばかりでなく、文字通りの世界のトップ選手たちもプレーしている。2019年ワールドカップに出場したバリバリの各国代表選手が、なんと18人も加わっているのだ。
国別で最多なのは、準々決勝で日本を破って優勝した南アフリカ代表が7人。ワールドカップの日本戦でも活躍したセンターのダミアン・デエアリエンディ(パナソニック)やフルバックのウィリー・ルルー(トヨタ自動車)は開幕戦から80分フル出場の大活躍を見せた。ニュージーランド代表からは4人。キャプテンのキアラン・リードがトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入した。ともに身長2メートルを超える巨人ロックのサム・ホワイトロック(パナソニック)とブロディ・レタリック(神戸製鋼)は、グラウンドでもひときわ目立つはずだ。
現役代表ではないが、「レジェンド」たちの姿も見られる。神戸製鋼のスタンドオフ、ダン・カーターは、ニュージーランド代表で112試合に出場し、ワールドラグビー年間最優秀選手賞を3度も受賞している。サッカーでいえば、メッシやクリスティアーノ・ロナウド級のスーパースターだ。サントリーにはカーターと同い年のライバル、マット・ギタウが所属する。オーストラリア代表で103試合に出場、スタンドオフだけでなく、スクラムハーフやセンターなどもこなす万能選手だ。神戸対サントリー戦では同じポジションで世界最高水準の対決が見られるかもしれない。
論座トークイベント「日本ラグビーの未来を語ろう」参加者募集中
ラグビーワールドカップ日本大会の興奮から2カ月が過ぎ、国内ラグビーは新しいシーズンに入っています。国内最高峰のトップリーグは2020年1月12日に開幕、さらに2月1日から始まるスーパーラグビーでは、日本を拠点とするサンウルブズが南半球の強豪クラブと競い合います。ワールドカップで高まったラグビー人気と関心を一過性のものにさせず、今後も日本代表の活躍を見続けるためには、何が必要なのか。私たちファンには何ができるのか。共に考えていきましょう。日本ラグビー協会理事で法学者の谷口真由美さん、元日本代表の小野澤宏時さん、朝日新聞論説委員(スポーツ担当)の西山良太郎記者が登壇します。
◆開催日時・場所
1月28日(火曜)19時~21時(18時30分開場)
朝日新聞東京本社 本館2階読者ホール(地下鉄大江戸線築地市場駅すぐ上)
◆定員・参加費
定員80人 参加費 1500円
◆申し込みや詳しい内容
Peatixの「論座」のページへ(ここをクリックしてください)