メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

実は堅調? 義理チョコ市場のなぜ

義務感から送り合う関係はなくならない

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 2018年にチョコレートブランドのゴディバが「義理チョコをやめよう」という刺激的な広告を大々的に出して話題になった。そこにはこう書かれた。

 「愛してる。好きです。本当にありがとう。そんな儀礼ではない、心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです」

拡大shutterstck.com

 ようは義務感からではなく、愛情や感謝の気持ちからだけチョコレートを送ろうということだ。

 それから2年経ち、働き方改革も進み、職場の慣習も変化した。義理チョコと無縁に生きる人たちも多い。しかし、取材をしてみると、義理チョコ市場はまだまだ堅調どころか、全体的にみると実は拡大傾向にあるようにもみえる。

 たとえば、百貨店の食品売り場が一年で最も売り上げをあげるのはホワイトデーの直前だという。男性たちがバレンタインのお返しを大人買いするからで、そこには2月14日の義理チョコの存在があるわけだ。

 社会人女性たちに訊いてみると、「義理チョコは面倒だけど止められない」という答えが多数、返ってきた。小中学生の女子のママたちからは「娘が友だちに配るチョコの準備が大変」という愚痴も出てきた。今回はなぜ、義務感から送る「義理チョコ」はなくならないのか?ということについて言及してみたい。

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

杉浦由美子の記事

もっと見る