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新型肺炎で「隠ぺい」中国を批判できない「様子見」日本(下)

新型肺炎の過度な軽視、過剰反応をしないために中国の実態や最新研究を認識すべき

浦上早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA実務家講師、英語・中国語翻訳者

カギは「第二の武漢を出さないこと」

 2月7日のインタビューで「武漢はなんとか体制ができつつある」と答えた鐘南山氏は、「湖北省は、漏らさず発見・隔離する、その他の地域は早く発見し隔離することが重要」と述べた。ウイルスとの戦いの最大のかぎは、「第二の武漢を出さないこと」に尽きるという。

 湖北省の陰に隠れて目立たないが、実は広東省、浙江省、河南省の感染者も1000人を超えている。上海に近い無錫市は9日、湖北省だけでなく、これらの都市からの無錫入りも原則禁止した。沿岸部の大都市でこれ以上感染が広がれば、その影響は武漢の比ではない。中国は今、ウイルスを武漢に封じ込められるかどうかの正念場にあるといっていい。

拡大中国・湖北省武漢市の街を歩くパキスタン人留学生。ほとんどの店は閉まっているという=2020年2月6日、アクタール・アラムさん撮影

人の集まる場では容易に伝染する公算大

 前述のとおり、中国の専門家委員会は1月20日、
「このウイルスの変異は速い。変異しているかどうかと聞かれれば、『動物から人』という段階から『人から人』へと変異している」

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筆者

浦上早苗

浦上早苗(うらがみ・さなえ) 経済ジャーナリスト、法政大学MBA実務家講師、英語・中国語翻訳者

早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学(経営学)および少数民族向けの大学で講師の職に就き6年滞在。新聞社退職した時点でメディアとは縁が切れたつもりで、2016年の帰国後は東京五輪ボランティア目指し、通訳案内士と日本語教師の資格取得をしましたが、色々あって再びメディアの世界にてゆらゆらと漂っています。市原悦子演じる家政婦のように、他人以上身内未満の位置から事象を眺めるのが趣味。未婚の母歴13年、42歳にして子連れ初婚。最新刊「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)

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