選手選考、ファン、市民スポーツにも大きな影響
すでに多くの競技団体、選手に影響は出ている。
8日、サッカーJリーグは新シーズンの幕開けを告げる「ゼロックススーパーカップ」を埼玉スタジアムで開催。コロナウイルスの感染拡大が伝わるようになって、前売りの勢いが若干鈍ったために心配された観客数も、当日は過去でも記録的な5万1397人に。5万人超のビッグイベントが、シーズン開幕を控えるJリーグ各クラブ、またプロ野球、多くのスポーツイベントの「前例」ともなる点をも重視し、Jリーグ村井満チェアマンは緊張感を持って対応に当たった。
・すべてのゲートに消毒液の設置
・厚労省との連携で、一般的な予防を告知するビデオを場内で上映
・ボランティア、リーグ関係者、メディアへのマスク提供と着用の依頼
これら予防の観点に加え、もし場内で発症するなど体調不良を訴える観客が出た場合に備え、医師、看護師、待機する救急車を通常の倍とした。
チェアマンは「医学的な情報を積極的に集め、全クラブに発信し、21日からの開幕に備える。同時に他のスポーツ団体との連携を取る必要は出てくるかもしれない」とスポーツ界も、それぞれのイベント、競技でそれぞれが対応をするより、横の連携でひとつの基準を共有する必要性があると先を見る。
五輪を目指す選手たちにも深刻な影響が出ている。1月中に中止が決定した陸上のアジア室内選手権(2月12、13日、中国浙江省杭州)に続き、
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