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東京湾に地層処分場の入り口を作りませんか

核のゴミ(地層処分)、本気で考えなきゃダメじゃね?

半谷輝己 地域メディエータ

 東京湾のお台場沖の埋め立て地を視察した。かつての東京都民のゴミで作られた夢の島の、さらに沖に作られた埋立地である。そこに広がる風景は、私がどこかで観た風景そのものがあった。

核のゴミの処分地として、東京都は立候補するべきだ

 それは日本の原子力発電所で使用され終わった使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場がある青森県上北郡六ヶ所村の風景そのものだったのだ。

 「東京都における高レベル放射性廃棄物処分地の候補はここしかない。六ヶ所村は良くてお台場沖がダメだと言うのはおかしな話だ。この風景こそ、それを証明している」

 自分たちが使った電気の副産物である核のゴミを自分たちの所で処分するのは当たり前のことじゃないのか。東京湾に原子力発電所を作れと言っている訳ではない。ほとんどの専門家が処分の安全は十分に確保されていると言っている核のゴミの処分地として、東京都は立候補するべきだと言っているのだ。私は人として間違えたことを言っているだろうか。

 3年にわたる核のゴミの処分問題に関わってみての素直な感想なのである。お台場沖の風景を見たとき、私は人として恥ずかしくない決断をするためにも、高レベル放射性廃棄物処分地の入り口は東京湾にするべきなのだと確信が持てた瞬間なのである。

YouTubeによる情報発信

 私が学習塾「BENTON SCHOOL」の代表として、積極的に高レベル放射性廃棄物処分地問題に関わったのは2017年からである。きっかけはNUMO(原子力発電環境整備機構)の学習支援事業があるので半谷さんもご参加しませんかという日本原子力文化財団からのお誘いであった。

 反原発の私でも良いのでしょうか? との問い合わせにも問題ないとの回答を頂き、それならやってみようと思い立った。そしてどうせやるならたくさんの人にBENTON SHHOOLの活動の内容を知っていただこうという私の理念から、YouTubeを活用して情報発信をするべきだと考えた。そして出来上がったのがこちらの動画である。

核のゴミ(地層処分)、本気で考えなきゃダメじゃね?:瑞浪超深地層研究施設で地下500mツアーに行ってみた!<ベントンミッドナイトラボ2017年作品>

 この動画では、調査研究の役目を終えた瑞浪超深地層研究所の、今は見ることが出来ない坑道内の様子が見られる(2022年を目標に2020年2月から坑道の埋め戻しが始まっている)。

 核のゴミ(地層処分)、本気で考えなきゃダメじゃね?:日本原燃株式会社六ヶ所村再処理施設視察ツアーに行ってみた!半谷輝己×三谷信次×岡田日美子<ベントンミッドナイトラボ2018年作品>

前半

後半

 この動画は、原子力発電環境整備機構(NUMO)の「平成30年度学習支援事業 情報発信グランプリ」において最優秀賞を受賞した。けれどもこのことはNUMOのサイトに紹介されることはなかった。それどころか、「学習支援事業 情報発信グランプリ」のイベントがあったことさえ紹介されていない。

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筆者

半谷輝己

半谷輝己(はんがい・てるみ) 地域メディエータ

1962年福島県双葉町生まれ。日本大学大学院生産工学研究科博士前期課程修了。福島第一原発事故後、地域メディエータおよび伊達市健康推進課放射能健康相談窓口相談員として、2012年度より勤務し福島の復興のために尽力。現在は環境アレルギーアドバイザーとしてアレルギー疾患者の会のアドバイザー、防災士として防災講座・避難所相談員育成講座を運営している。一般社団法人生活環境メディエーション協会副代表理事。BENTON.Inc代表取締役 校長。リスクコミュニケーション・ジャパン 代表。著書に『それで寿命は何秒縮む?』(すばる舎)、『ベントン先生のチョコボール』〈筆名・半井紅太郎〉(朝日新聞出版)がある。