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攻めの勝負メークから、守りの日焼け止めまで 東京五輪を彩る競技と化粧

増島みどり スポーツライター

拡大2019年の世界選手権、デュエット・テクニカルルーティンの決勝で演技する乾友紀子(左)、吉田萌組=諫山卓弥撮影

シンクロ(同調)からアーティスティックスイミング(芸術)へ 増すメークの重要性

 男性記者たちはどこか「恐る恐る」、女性記者たちは「すぐにでも参考に」と、かなり前のめりと対照的な様子のなか、2月19日、東京都北区の国立スポーツ科学センター(通称JISS)でユニークな公開練習が行われた。

 かつて「シンクロ(同調)ナイズドスイミング」と、同調性が競技の看板とされてきた種目は、今回の五輪から「アーティスティックスイミング」に名称を変える(リオデジャネイロ五輪はシンクロ)。FINA(国際水泳連盟)は、IOC(国際オリンピック委員会)から「個人種目や混合種目では同調との表現は十分ではない。また、芸術性をより追求すべき」との名称変更への助言を受け、2017年夏、シンクロを「アーティス」とする変更を決定。2018年4月からは国内でも統一され、クラブや水泳教室の名前もすべて「アーティス」に変えられている。

 より芸術性に重点が置かれるようになって迎える最初の五輪、東京では、これまで以上に「美」を追求する。19日に公開されたのは、これまでのプールでのトレーニングではなく、選手が試合で施すメークの練習。練習を終え、まさに水から上がったばかりのチーム、デュエットの選手たちはノーメークで会議室に入ると、化粧品メーカー「コーセー」の担当者から指導を受けながら1時間少しかけて勝負メークを作りあげた。

 従来もこうした化粧をする場面の取材機会はあったが、今回は、使用している化粧品や、すっぴんから本番仕様が完成するまで全過程を披露。井村雅代ヘッドコーチが選手にアドバイスをしては、コーセーの担当者たちに意見を求め、また選手のメークに手を加える様子には練習と同じ緊張感が漂っていた。

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

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