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僕はみんなで新型コロナの不安を共有する社会を選ぶ

ウイルスにおびえ経済をぶっ壊して貧しい人をどんどん地獄へおくるのか

赤木智弘 フリーライター

 4月7日、ついに「緊急事態宣言」が発せられるようだ。もう新型コロナウイルスの話は大半の人が聞き飽きているかと思うが、あえて書く。

 最初、中国で新型コロナが発生したと聞いたときは、まだ「中国の奇病」という意識しか無く、日本中の人にとって完全に他人事だった。しかしその後、クルーズ船の寄港や武漢からのチャーター便の帰還等の話題がニュースの中心となり、市場の混乱から株価が下がり始め、マスクの品不足が発生した。

自粛ムードも限界だ

拡大マスクをつけて首相官邸に入る安倍晋三首相=2020年4月2日

 菅官房長官は2月12日の記者会件で「来週以降、マスク不足が緩和される見通し」などと語ったが、4月になった今も安定供給の見通しは立っていない。

 安倍総理大臣は2月26日には大規模なイベントに対して自粛を要請。翌27日には全国の学校に対して一斉休校の要請をおこない、その中で「ここ1、2週間が極めて重要」という認識を示した。

 これに伴い、野球やサッカーといったプロスポーツは無観客試合や開催延期となり、ライブなどの大きな会場で行われる様々なイベント類も中止となった。また、子供たちの休校にあわせて、子供が集まりやすい東京ディズニーリゾートのようなレジャー施設やアミューズメント系施設などは、午前中の入店禁止や一時的な休業などを行った。

 しかし、もはやその1、2週間はとうに過ぎ、1カ月以上が経ち、自粛ムードも限界を迎えつつある。

 メディアは「自粛疲れ」だなどと煽るが、最初に100m走だと聞かされて全力で自粛要請を受け入れたが、蓋を開けてみたら10000m走だったという状況で、疲れない方がおかしいのである。

 同じ自粛でも、短期的な自粛と長期的な自粛ではやり方は異なるはずだ。最初の1、2週間が終わり、新型コロナが終息を見せなかった時点で戦略を切り替え、長期的な自粛に向けたやり方をしなければならなかったのに、行政は未だに自粛要請を乱発し、国民に対して短距離走のダッシュ状態のまま、ゴールの定まっていない長距離を走り切らせようとしているのである。

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筆者

赤木智弘

赤木智弘(あかぎ・ともひろ) フリーライター

1975年生まれ。著書に『若者を見殺しにする国』『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』、共著書に『下流中年』など。

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