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2021年WBCと東京オリンピックの野球代表は別の選手を選べ

WBC28人とオリンピック24人を独断で選出する

小関順二 スポーツライター

WBCから4カ月後のオリンピック、難しいコンディション作り

 さらに大きな問題は、来春に控えるWBCが3月、来夏に予定されているオリンピックが7月に行われるという日程である。両大会がわずか4カ月という短い期間の中で行われるということは、両大会に出場する代表選手はコンディション作りに多大な難渋を伴うということである。

2019年の国際大会「プレミア12」では初優勝した日本。予定通りなら来年は3月にWBCの後、4カ月後には東京オリンピックを戦わなければならない拡大2019年の国際大会「プレミア12」では初優勝した日本。予定通りなら来年は3月にWBCの後、4カ月後には東京オリンピックを戦わなければならない

 WBCの代表選手は毎回、ペナントレースの開幕より2週間早くピークを作らなければならない。これが代表選手の成績低下の原因と言われているのだが、もしWBCの代表選手が4カ月後のオリンピックにも出場すれば今度はシーズン中にオリンピックに合わせて体調を整えていかなければならない。選手同様に球団の負担も大きくなるということである。

 WBCはファンの注目度が高く、隣国の韓国などは準優勝した2009年、ペナントレースの観客動員で新記録を達成している。日本でも同様に国際大会の重要度は年々増していて、05年以降、観客動員数が右肩上がりで伸びているのは前年の球界再編騒動の影響もあるが06、09年のWBC2連覇など国際大会での活躍が大きいと思う。

 それでもNPB内部では「プロ野球にとって最も重要なのはペナントレース」という意見が根強くあり、有力選手の代表選出を歓迎していないMLBも同じ考えだろう。この国際大会と国内リーグを秤にかけて導き出される答えは1つしかない。

 「WBCとオリンピックの代表は別の選手を選ばなければならない」

 それらを考え併せてWBCの28人とオリンピックの24人を独断で選出した。

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筆者

小関順二

小関順二(こせき・じゅんじ) スポーツライター

1952年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部卒。ストップウォッチを用い、プロ・アマ合わせて年間300試合以上を取材。『大谷翔平――日本の野球を変えた二刀流』(廣済堂出版)、『「野球」の誕生』――球場・球跡でたどる日本野球の歴史』(草思社文庫)、『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社、2000年より毎年刊行)など著書多数。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです