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葬式はどこに行く――死が“高齢化”して遠ざかる社会で

武田徹 評論家

人間の“半減期”が長い社会

 日本で65歳以上の高齢者の人口は、2019年9月15日現在で3588万人となり、高齢者人口が総人口に占める「高齢化率」は28.4%となった。もちろん日本史上最高である。石を投げれば高齢者に当たるというのは誇張でもなんでもなくなった。

 これだけ高齢者が多ければ三途の川を渡って旅立たれる人も多くなる。東京都の死亡者数は60年代には5万人だったが今は11万人に達している。

 しかし、その一方で自分の親や親戚など、身近な人が死んでゆく経験をする人はそう多くない。

 なぜか。

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筆者

武田徹

武田徹(たけだ・とおる) 評論家

評論家。1958年生まれ。国際基督教大大学院比較文化専攻博士課程修了。ジャーナリストとして活動し、東大先端科学技術研究センター特任教授、恵泉女学園大人文学部教授を経て、17年4月から専修大文学部ジャーナリズム学科教授。専門はメディア社会論、共同体論、産業社会論。著書に『偽満州国論』、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞)、『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』『戦争報道』、『NHK問題』など。

 

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