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人と動物の関係にもコロナウイルスの影響が

これを機に考え直したい、グローバル経済に組み込まれた現状

梶原葉月 Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員

コロナに翻弄される動物と保護団体

 普段は家にいない人々が新型コロナのために家に縛り付けられる事態が発生する中で、アメリカでは一時、自己隔離する人たちがペットを動物シェルターからもらうケースが倍増し、4月中旬にはシェルターが空になるところもでてきたという。これはめったにないことだ(「里子のペットたちは隔離中のアメリカ人付きの家を見つけている Foster Pets Are Finding Homes With Quarantined Americans」Sandra E. Garcia The New York Times 2020年3月19日、4月8日更新)。

 しかし、一旦空になった動物シェルターに、今は新型コロナウイルス感染症で飼い主が死亡したあとに残されたペットたちが、どんどん入ってきているらしい(「ペットの飼い主がコロナウイルスで死亡したとき残されたペットに起こること This is what happens to the pets left behind when their owners die from coronavirus」Kara Scannell CNN 2020年5月12日)。ペットたちにとっては一難去ってまた一難だろう。

拡大東京の保護団体でミルクを飲ませてもらう子猫。埼玉県内で段ボール箱に入れて置き去りにされていたという=2020年4月

 日本では逆に、動物の里親探しのための譲渡会が開けないので、保護した動物たちの行き場がなく、保護活動をしている団体は、苦境に立たされているという(「保護犬、猫も『死活問題』 バーチャル譲渡会で感染防止」太田匡彦 朝日新聞DEGITAL 2020年4月17日)。

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筆者

梶原葉月

梶原葉月(かじわら・はづき) Pet Lovers Meeting代表、立教大学社会福祉研究所研究員

1964年東京都生まれ。89年より小説家、ジャーナリスト。99年からペットを亡くした飼い主のための自助グループ「Pet Lovers Meeting」代表。2018年、立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。近著『災害とコンパニオンアニマルの社会学:批判的実在論とHuman-Animal Studiesで読み解く東日本大震災』。立教大学社会学部兼任講師、日本獣医生命科学大学非常勤講師。

梶原葉月さんの公式サイト

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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