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スポーツ界の2020年を象徴する新用語 無観客試合は「リモートマッチ」に

増島みどり スポーツライター

プロ野球では使う無観客試合を、サッカー界がどうしても使いたくない理由とは

 プロ野球では、無観客試合とファンを入場させる前の段階を呼称している一方、サッカーを中心にアマチュア最高峰のリーグが「無観客」を使用したくない理由がある。川淵会長も、「無観客試合は問題を起こしたクラブへの懲罰で行うもので、今回、各競技で行う無観客とは意味合いが完全に違う」と冒頭に力を込めて挨拶。サッカーでは、無観客試合がクラブへの懲罰として科せられる制裁のひとつで、選手、関係者のなかには「無観客、と聞くたびに何だか後ろ向きになる」(川淵会長)といった声が多い。

 かつてジーコ監督が率いた日本代表で、日本サッカー界は「制裁」としての無観客を初めて経験している。

 06年W杯ドイツ大会の出場権を勝ち取った北朝鮮戦は、北朝鮮が審判への過剰な異議でFIFA(国際サッカー連盟)から無観客試合の制裁を受けてしまい、中立国として選ばれたタイ・バンコクで行われる結果に。W杯3大会連続出場となる歓喜の瞬間に、とばっちりを受けた格好で、それでもサポーターがバンコクのスタジアムの外で大一番に声援を送り続けるなど、日本サッカー界にとって良くも悪くも忘れられない試合となった。

 14年3月、浦和が鳥栖をホームに迎えた試合で、

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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