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いま学校に取り戻さなければならないのは「子どもの楽しみ」だ

withコロナの時代、これまでの学校のままではもう持続可能ではない

住田昌治 横浜市立日枝小学校校長

 学校に子どもたちが戻ってきました。登校時正門で子どもたちを迎えていると、全員がマスクをして挨拶を交わします。様々な色のマスク、カラフルな手作りのマスクも多くなってきました。学校の新しい日常です。

 中には、浮かない顔の子もいます。声をかけると、「学校に来たくないの。疲れるから」と弱弱しく答えてくれました。学校が再開して楽しく元気に登校している子もいますが、体力も落ち、生活リズムも戻らない子もいて、そろそろ疲れが見え始めている子もいるようです。

拡大新しい学校の生活。手洗いをよくするようになりました

子どもたちを置き去りにした計画で走り出す

 中学校では、子ども達の心の闇や荒れが顕在化してきたという声も聞きます。そして、その状況に対応している教職員の疲弊。コロナ前の負担や長時間労働とは違った重さを感じているようです。

 教職員も、それぞれが家庭人として、とりわけ学齢期の子どもの親は、この状況に向き合っていることが思いのほか大きなストレスになっているようです。また、新採用教員は、異例の状況下で本人の心理的な負担だけでなく、新採用教員指導担当がコロナ以前に戻そうとする価値観の持ち主であったりすると、さらに大きなストレスを抱えているようです。子ども達の様子を丁寧に見ていくとともに、保護者や教職員もケアする必要があります。

 各地で段階的に学校が再開しました。4月、5月と休校が続いた地域もあって、再開後は学習の遅れを取り戻そうと全速力で走り出したところが多いようです。そして、2020年度の残された10カ月、子どもの心に寄り添うこともせずに、子どもを置き去りにした計画を立てて、乗り切ろうとしています。今、本当に取り戻さなければならないことはなんでしょうか?

 結論を言います。取り戻さなければならないのは、「子どもの楽しみ」です。

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筆者

住田昌治

住田昌治(すみた・まさはる) 横浜市立日枝小学校校長

 2010年~2017年度横浜市立永田台小学校校長。2018年度~横浜市立日枝小学校校長。 ユネスコスクールに加盟し、ホールスクールアプローチでESDを推進。独自の切り口で実践を重ね、書籍や新聞等で取り上げられる。2015年度は、「もみじアプローチ」でESD大賞小学校賞を受賞。「円たくん」開発など、子どもや教師が対話的・能動的に学習参加し、深い学びにいたるために有効なツール開発と商品化にも積極的に関わる。  ユネスコスクールやESD・SDGsの他、学校組織マネジメントやサーバントリーダーシップ、働き方等の研修講師や講演、記事執筆等を行い、元気な学校づくりで注目されている。  ユネスコアジア文化センター事業推進委員、神奈川県ユネスコスクール連絡協議会会長、神奈川県環境教育研究会会長、全国小中学校環境教育研究会理事、未来への風プロジェクトメンバー、教育長・校長プラットフォームメンバー、横浜市ミニバスケットボール連盟参与を兼務。  著書に「カラフルな学校づくり~ESD実践と校長マインド~2019」(学文社)

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