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コロナ禍と天皇幻想

出てこない天皇・出さない政府

菅孝行 評論家・劇作家

コロナ禍対応の政策批判に「ガス抜き」はない

 しかしこれらの争点の場合、政府への反感がどれほど強く、その反感の大半が天皇への親近感に結びついていても、政府はそれを対権力不満派の「ガス抜き」という着地点に落とし込むことができたから、政権に打撃を与えなかった。天皇に対する親近感を抱く反政府派は、政権の邪悪さを天皇が判ってくれていることに満足し、

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筆者

菅孝行

菅孝行(かん・たかゆき) 評論家・劇作家

1939年生まれ。舞台芸術財団演劇人会議評議員、ルネサンス研究所運営委員、河合文化研究所研究員。著書に『戦う演劇人』(而立書房)、『天皇制論集第1巻 天皇制問題と日本精神史』(御茶の水書房)、『三島由紀夫と天皇』(平凡社新書)、『天皇制と闘うとはどういうことか』(航思社)、編著に『佐野碩 人と思想』(藤原書店)など

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです