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「Black Lives Matter」の訳は「黒人の命をなめるな」がふさわしい(下)

「黒人問題」ではなく「白人問題」、「沖縄問題」ではなく「ヤマト問題」

田中駿介 東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻

Black Trans Lives Matterから考える

 6月に入り、欧米では「Black Trans Lives Matter」(黒人のトランスジェンダーの命をなめるな)が新しく運動のキーワードになっていた。6月9日、同じ日に米国で最近2人の黒人トランス女性が死亡したのである。運動の先頭に立つレン・マースによると、「どちらもマスコミは誤解をし、死後、彼女たちを『男性』と呼んだ」と告発している(注4)。こうした運動が、ニューヨーク(注5)やロンドンなどで広まっている。

Black Trans Lives Matterと記したボードを掲げる抗議の参加者=2020年6月14日、米ハリウッド GrandAve/Shutterstock.com拡大Black Trans Lives Matterと記したボードを掲げる抗議の参加者=2020年6月14日、米ハリウッド GrandAve/Shutterstock.com

 「黒人」であり「女性」であり「トランスジェンダー」である当事者たちは

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筆者

田中駿介

田中駿介(たなかしゅんすけ) 東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻

1997年、北海道旭川市生まれ。かつて「土人部落」と呼ばれた地で中学時代を過ごし、社会問題に目覚める。高校時代、政治について考える勉強合宿を企画。専攻は政治学。慶大「小泉信三賞」、中央公論論文賞・優秀賞を受賞。twitter: @tanakashunsuk

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