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「幻の五輪の日」を乗り越える選手たち 2度目の「1年前」からの再始動

増島みどり スポーツライター

新天地を求めた再スタートにかけるサニブラウン

 100㍍で、日本人初の9秒台(9秒98)をマークした桐生祥秀(24=日本生命)も同じ頃、今季初戦に挑んだ。山梨・富士北麓公園陸上競技場で行われた北麓スプリント100メートルに出場し、決勝では10秒04(追い風1.4㍍)をマークして1着。予選の10秒12からタイムを伸ばし、昨年の9月以来とは思えぬ好調さを強くアピールした。

 初戦から、まるでレースを重ねてきたシーズン終盤のような安定した走りで、自身19回目となる10秒10の突破(9秒台を含む)を果たしたが、「ベスト(9秒98)を狙って走ったので少し残念」と、不満な様子を見せる貪欲さも。初戦を終え、今後のスケジュール、課題が明確になったと手ごたえを示した。

 9秒97の日本記録保持者、サニブラウン・ハキーム(21)も7月31日に、在籍している米フロリダ大の休学を発表した。ハキームが所属するマネジメント会社「UDN SPORTS」によれば、今後は同じフロリダにある「ダンブルウィードTC(トラッククラブ)」に所属し、コーチも変える。

 高校を卒業後、フロリダ留学をする前に指導を受けていたレイダー氏に改めて師事し、新たな環境下で東京に向かって再スタートする。新しいクラブには、

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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