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なでしこのレジェンド荒川恵理子、40歳の女性ストライカーも最年長記録更新中

増島みどり スポーツライター

体力テストでチームトップの数値に 衰えぬ秘密とは

 サッカー日本女子代表が、「なでしこジャパン」と呼ばれ、親しまれるきっかけとなった試合がある。2004年アテネ五輪出場枠をかけたアジア最終予選の北朝鮮との一戦だ。1996年アトランタ五輪から正式種目となり、日本は、アトランタに出場したものの次のシドニー五輪出場は逸し、もし2大会連続で五輪に出場できなければ、女子チームの解散に歯止めがかからない。まさに「崖っぷち」に立っていた。

 当時24歳の荒川は魂のこもったプレーで、9年間勝てなかった北朝鮮から先制ゴールを奪うと、チームもアテネ五輪出場権を獲得。この試合の盛り上がりをきっかけに、日本サッカー協会の当時会長だった川淵三郎氏ら関係者が「女子チームに愛称を付けて親しんでもらおう」と、「なでしこ」と命名した。

 自らのゴールで時代を突破してきたストライカーは、近年ケガに苦しみ出場機会を失った。昨季終了後には、引退を含めて、今後のキャリアについて色々と考えただろう。これからは若手をけん引する仕事も求められる。

 「年齢については考えたことがないんですね。12歳で、(ベレーザの下部組織)メニーナに入ってサッカーで上を目指して以来、なぜかずっと14歳で止まっている感じなんです。私にとって年齢はただ数字が並んでいるだけで。30歳を超えたらガクッと来た、など体験談は聞いていましたが、疲労が抜けない、といった感覚もあまりなく、このところ続いていたケガさえまさに功名というか、いい方に作用してくれたような気がします」と笑う。

 一昨年、太もも裏の付け根付近が慢性的に痛み、思いきり走る動作ができなくなったという。そのうえに

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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