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【2】日本社会と朝鮮学校の狭間で

「二つの異なる考え方、そのどちらにも違和感を抱いていました」

中垣内麻衣子 ライター

済州島、大阪、東アジア…マルチなアイデンティティ

 その後、姜さんはロンドン大学に進学し、公共政策を学びます。海外に留学しようと思ったのは、「日本だと物事を主観でしか捉えられないような気がしたから」でした。

 「朝鮮学校では、修学旅行で朝鮮に行くんです。そのとき感じたのが、日本に留まっていると物事を俯瞰することができないのではないかということでした。例えば、日本国内では、北朝鮮を批判するような報道が多い一方、通っていた朝鮮学校では朝鮮を過度に支持する傾向がありました。二つの異なる考え方に挟まれ、そのどちらにも違和感を抱いていました。イギリスに行けば、

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筆者

中垣内麻衣子

中垣内麻衣子(なかごうち・まいこ) ライター

1989年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業。現在は、扶桑社SPA!Web編集部に所属

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