菘あつこ(すずな・あつこ) フリージャーナリスト
立命館大学産業社会学部卒業。朝日新聞(大阪本社版)、神戸新聞、バレエ専門誌「SWAN MAGAZINE」などに舞踊評やバレエ・ダンス関連記事を中心に執筆、雑誌に社会・文化に関する記事を掲載。文化庁の各事業(芸術祭・アートマネジメント重点支援事業・国際芸術交流支援事業など)、兵庫県芸術奨励賞、芦屋市文化振興審議会等行政の各委員や講師も歴任。著書に『ココロとカラダに効くバレエ』。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
その振付作品継承への課題
長年、舞台監督として作品に関わり、信頼厚く、弟分として「お兄ちゃん」、「ハジメ」と呼び合う仲の森岡肇さんは、作品について「凄くおしゃれで西洋的、音に的確。日本人振付家が作品を創ると、どこか浪花節っぽくなったり、くどかったりするけれど、そういう日本人的なところがない」と話す。「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ジゼル」「コッペリア」といった古典演目を、日本のバレエ団体の実情に合わせながら演出振付、倒れるまでは、「コッペリア」で、コッペリウス(コッペリア人形を創った博士)役を飄々とした魅力たっぷりに踊ってもいた。