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トランプはホワイトハウスから刑務所に直行する初の大統領に?

なぜここまで再選にこだわるのか

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

刑務所行きを恐れるトランプ大統領

 「彼が大統領の地位を失ったら、起訴されて有罪判決を受け、刑務所に送り込まれることを恐れているのです」。MSNBCのインタビューでそう語ったのは、トランプの著書『The Art of the Deal』(邦題『トランプ自伝――不動産王にビジネスを学ぶ』)のゴーストライターを務めた、トニー・シュワルツである。

 1985年の末から、本の執筆のため18カ月、ほとんどの週末をトランプと一緒に過ごしたというシュワルツは、「一緒にいてすぐに、彼は平気でどんな嘘でもつく人間だということに気がついた。でも仕事だからと割り切って書いたのです」と語る。だが当時は、まさか彼が米国の大統領になるとは夢にも思っていなかった。彼の資質が国政に影響を与えている現在、この仕事を受けたことを心から後悔しているのだという。

 過去30年間で、ドナルド・トランプ氏は公私合わせて何と3500件もの告訴をされている。実は筆者も個人的に、20年ほど前に彼にフィー(手数料)を踏み倒されたというマンハッタンのコンサルタントを知っている。「弁護士でも雇ったらどうだ。そのほうが高くつくぞ」と捨て台詞を吐かれたそうである。ちなみに彼は取り立てを断念したので、この3500件の中には入っていない。

 ホワイトハウス入りしてからもトランプには常に黒い疑惑がついて回ってきた。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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