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女子初のプロサッカーWEリーグ、初代11クラブ決定

増島みどり スポーツライター

Jリーグとの違いは、追いつく、ではなく、抜き返す強化にあり

 女子サッカーのパイオニア的存在でもあり、現在なでしこジャパンの高倉麻子監督(52)は、ジョークを交えて言う。

 「11クラブの発表会見は私もオンラインで見ていたのですが、選手よりも私のほうが興奮していました。女子にもプロサッカーという職業が誕生し、そこを目指せる。私自身、うらやましい。どこか、契約してくれませんか?」

 WEリーグは、男子にはない最低年俸270万円の保証を設け、プロA契約5人以上を含み10人の契約を必要とする。神戸のFWで得点王にも輝いている田中美南(みな)は「ずっと夢だった」と、15日の参入会見で話した。今後はサッカーをしている女の子たちが、田中のように「夢のプロ選手」と、新たな職業と捉えられるだけの発展性を維持しなくてはならない。

 93年のJリーグ発足時は、「日本サッカー悲願のW杯出場」、つまり

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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