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バレット最高裁判事の就任で、アメリカ社会は数十年前へと逆行するのか

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

 いよいよ米大統領選を1週間後に控えた10月27日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・コニー・バレットの承認が、米上院議会の投票によって可決された。

 RBGの愛称で国民に親しまれ、27年間、連邦最高裁判事だったルース・ベーダー・ギンズバーグ氏が癌で死去したのが9月18日。「自分の後任は、次の大統領就任後まで決定しないで欲しい」というギンズバーグ判事の遺言も空しく、トランプ大統領はそのわずか8日後の9月26日にバレット氏を指名した。そして上院議会で多数派を占める共和党議員たちは、驚くばかりのスピードでバレット氏を承認したのである。

トランプ大統領(左)から最高裁判事の指名を受けたバレット氏=2020年9月26日、撮影・ランハム裕子 
拡大トランプ大統領(左)から連邦最高裁判事の指名を受けたエイミー・コニー・バレット氏=2020年9月26日、撮影・ランハム裕子

 予想されていたとはいえ、これが現実になってみると、筆者の40年以上にわたる在米生活の中でも、現代のアメリカ社会で如何に異常事態が起きているのかを実感させられる。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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