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「愛さないのに依存するカーライフ」の悲しみ

かつてクルマが表現していた消費生活は忘れられた

倉沢鉄也 日鉄総研研究主幹

必要不可欠ではない消費活動が支えた健全な経済循環

 筆者が気になって仕方がないのは、クルマがすでにコモディティー消費財化して20年30年がたち、買い手使い手として逃げられない・避けられない存在のクルマが買われ続ける一方で、その30年からの間に消費者側も生産者販売者側も世代が1回転して、もうかつてのクルマが表現していた消費生活あるいはQoLを忘却しつつあること、である。100年に一度のこととして消費者が発見することがあるとすれば、それは「クルマを買いたい・持ちたい・乗りたいと思うことを忘却してしまった」という発見だろう。

 単身世帯が世の3分の1、高齢者も世の3分の1、14歳以下が1割でペットの犬猫より少なくなり、20世紀にテレビCMに描かれたような一般的な家庭用のクルマという表現すらすでに崩壊、

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筆者

倉沢鉄也

倉沢鉄也(くらさわ・てつや) 日鉄総研研究主幹

1969年生まれ。東大法学部卒。(株)電通総研、(株)日本総合研究所を経て2014年4月より現職。専門はメディアビジネス、自動車交通のIT化。ライフスタイルの変化などが政策やビジネスに与える影響について幅広く調査研究、提言を行う。著書に『ITSビジネスの処方箋』『ITSビジネスの未来地図』など。

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