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マスクを拒否し、コロナを軽視するトランプ支持者がなぜ多いのか

東京・目黒区の人口が消滅しても、早期抑制が見込めない理由

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

 12月2日、米国のCOVID-19(新型コロナウイルス)による死者はこの1日で2885人と報告された。このウイルスによる死亡者の総数は28万人を超えた。過去9か月の間に、東京都の目黒区の総人口が消滅したと考えると、米国の感染状況の深刻さが実感できるだろう。

 これほどの状態になっても、米国にはまだまだこのウイルスの脅威を深刻に受け止めない人々は少なくない。

 10月にはトランプ大統領本人も感染し、メラニア夫人を始めとするホワイトハウスの関係者の間で集団感染が起きた。だがもちろん、これらのVIPはトップクラスの医療関係者によって手厚くモニターされ、一流の医療機関で治療を受けてきた。わずか数日で退院し、「COVIDなど恐れるな」と大統領自身が発言したことは、現在もトランプ支持者たちのCOVID-19軽視の姿勢が変わらない原因の一つであることは、間違いない。

 CDC(疾病予防管理センター)の統計によると、現在、人口比でCOVID-19による死亡者がもっとも多い州トップ10のうち7州が、トランプ大統領が選挙で勝利を収めた州である。それはもちろん、偶然ではない。

 12月5日には上院議員の決選投票の応援でジョージア州入りしたトランプ大統領が集会を行い、その聴衆の多くが未だにマスク無しで、密集している様子が報道された。

ジョージア州の選挙集会で演説するトランプ大統領=2020年12月5日、ジョージア州バルドスタ 撮影・ランハム裕子拡大ジョージア州の選挙集会で演説するトランプ大統領=2020年12月5日、ジョージア州バルドスタ 撮影・ランハム裕子

 どうして彼らはここまで頑なに、マスクを拒否し、COVID-19を軽視するのだろうか。

 ニューヨーク周辺に住む筆者の知り合いの、トランプ支持者たちに質問をぶつけてみた。

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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