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ススキノは「悪の根源」なのか~北海道Go To停止の影響は甚大だ

Go To停止が札幌市や北海道の各種産業に与えている影響と課題について

古本尚樹 防災・危機管理アドバイザー

「破産」のニュースに慣れる恐れ

 新型コロナ関連の企業倒産や解雇者は日々増加し、最新の情報では8万人に迫っている。実感としても札幌中心部での閉店はとても目立つ。

 とりわけコンビニエンスストアの閉店が目立つ。このコンビニは基本的にフランチャイズになっているので、各個人事業主が経営として成り立たなくなってきているのだろう。ファストフード店、海外からのインバウンドに傾倒したドラッグストアの閉店も多い。

 そしてその観光自粛による影響で、宿泊施設の休業も目立っている。大手ホテルチェーンやリゾートホテルとともに、札幌の奥座敷、定山渓温泉の大型ホテルも次々休業している。

 この相次ぐ休業は雇用の場が無くなることを意味している。支援給付がある場合でも、多くは非正規職員である。そうした雇用を失った人たちがハローワークへ、という流れになっている。

 12月25日には、いわば「自治体の財政破綻」をして財政再生団体となった夕張市で、スキー場やホテルなどを運営するリゾート会社が破産するニュースも入ってきた。コロナ禍でスキー場などが休業というニュースが出たばかりだったが、結局破産になるらしい。この破産申請が行われれば、北海道内での新型コロナ関連の倒産は37社目になるという。

 観光やリゾートに関する業態は一層深刻になるだろう。そのうち、「破産」のニュースに慣れてしまうのではないかと危惧している。

 企業が消え、雇用を喪失し、無職層・貧困層が増大する。この繰り返しの中に日本はある。関連して、こうした環境下で犯罪や自殺者が増加することは、いわゆる「貧困研究」では定番の部分になるが、北海道関連のニュースを見ていると、うなずける部分が多い。

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筆者

古本尚樹

古本尚樹(ふるもと・なおき) 防災・危機管理アドバイザー

1968年生まれ。札幌市在住。  札幌光星高等学校普通科卒業、北海道大学教育学部教育学科教育計画専攻卒業、北海道大学大学院教育学研究科教育福祉専攻修士課程修了、北海道大学大学院医学研究科社会医学専攻地域家庭医療学講座プライマリ・ケア医学分野(医療システム学)博士課程修了 博士【医学】、東京大学大学院医学系研究科外科学専攻救急医学分野医学博士課程中退(以上、学歴)  浜松医科大学医学部医学科地域医療学講座特任助教、東京大学医学部附属病院救急部特任研究員、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター研究部主任研究員、熊本大学大学院自然科学研究科附属減災型社会システム実践研究教育センター特任准教授、公益財団法人地震予知総合研究振興会東濃地震科学研究所主任研究員を経て、現在は防災・危機管理アドバイザー。専門分野は新型コロナウィルス対策(特に住民・自治体・企業対策、また企業の従業員健康や雇用への対策、企業業務継続計画[BCP]、経済との関係等)、企業危機管理、災害医療、自然災害における防災対策・被災者の健康問題等。銀行や自治体等の人材育成にも携わっている。西日本放送(香川県)と信越放送(長野県)でラジオコメンテイター。ホームページはhttps://naokino.jimdofree.com/

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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