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緊急事態宣言下での大阪国際女子マラソン

川内優輝ら男子ペースメーカーで15年ぶり日本新記録狙う

増島みどり スポーツライター

 1月31日に大阪・ヤンマースタジアム長居発着で行われる予定の大阪国際女子マラソンには、東京オリンピック女子マラソン代表の前田穂南(24=天満屋)、一山麻緒(23=ワコール)が五輪前に揃って出場し、男子の川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損害保険)らをペースメーカーに15年ぶりとなる日本記録(2時間19分12秒)の更新を狙う。しかし13日、関西3府県に出された緊急事態宣言とその後の感染状況を判断しながら、異例のコース変更を視野に入れる。

感染拡大防止に最大限の配慮で、長居公園周回コース

拡大大阪国際女子マラソンで日本歴代2位の好記録で勝利した野口みずき=2003年1月26日大阪・長居陸上競技場

 大阪国際女子マラソンは今年40回を迎え、過去には大会記録でもある野口みずき(2003年)の2時間21分18秒をはじめ、21分台を4回、22分台も7回と、国内における超高速レースを連続。日本女子マラソンの黄金時代の一翼を担ってきた伝統のレースだ。緊急事態宣言が発出されるなか、御堂筋を折り返す市街地のコースから、発着地となる長居公園内の2.8キロコースを周回する形で、すでに世界陸連、日本陸連のコース公認は取得済みだという。

 無観客は決まったが、1月2、3日の箱根駅伝(総合優勝駒沢大)でも、結果的には約18万人(関東学生陸上連盟発表)が沿道で声援を送るなど「密」を生んだ事態が問題視された。観戦禁止を呼びかけても、公道では限界がある。一方周回ならば、警備の目は届きやすい。

 出場予定選手も、2時間50分を切っているエリートランナーのみ99人という人数制限をかけている。人数と同時に課題となるのは時間だ。3時間以上を要するイベントによって社会的に生じる負担を軽くする必要がある。周回ならば、イベントにかかる人数、特に給水をはじめとする準備にかける時間や人員も縮小できる。参加予定ランナーによると、すでに長居公園周回コース案は伝えられている。

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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