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安全な住宅

 地盤の揺れが同じでも、建物の硬さによって建物の揺れは異なり、柔らかい建物は強く揺れる。建物の硬さは壁の多さで決まる。

 背の高い建物は低い建物よりも揺れやすい。建物は、強く揺れると大きな力を受ける。また、建物が重いほど力は大きくなる。この力に対抗するのが柱や壁だが、柱に比べて壁の方が強い。したがって、壁が多くて背の低い建物は揺れにくく、強度も大きい。

 壁の多い低層の住宅は、ガラスが多い格好いい建物に比べ、はるかに安全だと思われる。最近の戸建て住宅は、壁が多く屋根も軽量なので、近年の地震災害では被害が微少に留まっている。

戸建て住宅と集合住宅

 戸建て住宅は注文住宅の場合には、発注者がその安全性を決めることができる。一方、建売住宅や分譲された集合住宅、賃貸住宅の場合には設計図書などで安全性を判断するしかない。戸建て住宅は、庭があるので、災害時には様々に活用できる。また、太陽光発電や蓄電池(電気自動車などを含む)を活用した停電対策も容易だ。

 これに対し、集合住宅は

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筆者

福和伸夫

福和伸夫(ふくわ・のぶお) 名古屋大学減災連携研究センター教授

1957年に名古屋に生まれ、81年に名古屋大学大学院を修了した後、10年間、民間建設会社にて耐震研究に従事、その後、名古屋大学に異動し、工学部助教授、同先端技術共同研究センター教授、環境学研究科教授を経て、2012年より現職。建築耐震工学や地震工学に関する教育・研究の傍ら、減災活動を実践している。とくに、南海トラフ地震などの巨大災害の軽減のため、地域の産・官・学・民がホンキになり、その総力を結集することで災害を克服するよう、減災連携研究センターの設立、減災館の建設、あいち・なごや強靭化共創センターの創設などに力を注いでいる。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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