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ゲームのグローバル化はもう避けられない

あつ森の「旧正月」に怒るようなユーザーは、日本のゲーム業界の足かせになっていく

赤木智弘 フリーライター

すでに日本はゲームの中心でもないし、ゲームの最大市場国でもない

 だが今回の騒ぎは、決して単純なネット上の「中韓憎し」の感情だけで起こったとは思わない。

 それだけではなく「日本のゲームなのだから、日本のイベントを優先するのは当たり前だ」という感情もあったのではないか。

 確かにあつ森は、日本のゲームメーカーである任天堂が自社のゲームハードに向けて作ったゲームである。しかし30年前くらいならともかく今やテレビゲームは世界中に広まり、世界中に多くのユーザーそしてクリエイターを生み出している。

 重厚長大なゲームはもはやアメリカやヨーロッパはもちろん、日本以外のアジア市場を視野にいれなければペイできなくなってきている。それは決して開発費がそこまで高くないゲームでも同じことである。市場が世界中に広まる中で、むざむざその市場を取りに行かないメーカーはない。

 日本は今なお、ゲーム市場において

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筆者

赤木智弘

赤木智弘(あかぎ・ともひろ) フリーライター

1975年生まれ。著書に『若者を見殺しにする国』『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』、共著書に『下流中年』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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